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キリスト教のターミナルケア=「病者の塗油(びょうしゃのとゆ)」

「あなたがたの中で、病気の人は、協会の長老たちを招き、主の名によって、オリーブ油を塗って祈ってもらいなさい」(ヤコブ5章14節)

カトリック教会には「病者の塗油」という儀式が存在します。病者の塗油とは、ローマ・カトリックの秘跡(儀式)のひとつで、重い病気、あるいは高齢のために困難があるとき、死がせまっているときに、病人の額と手に司教が祝福された油を塗り、特別な恵を願い、主キリストの受難と死が病人を強め、復活の喜びに導いてくれるように祈ります。キリスト教では死は滅びることでなく、苦しみでもなく、来るべき時、神の国へ旅立つ日の門出を祝い、キリストと共に住む通過点とします。ですから、「病者の塗油」は治療するためのものではなく神の祝福儀式です。